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令和6年度天神社教養講座も残すところあと2回となりました。

本日は皆さまに、これまでの回の簡単な振り返りと、次回講座についてのご案内をお届けします。


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天神社教養講座「日本語と文字」ふり返り



【第1回】令和6年5月25日開催

初回となる「人間と言語」では、言語学の父といわれたF.d.ソシュールの「言語の一般的特徴」について学びました。


【第2回】令和6年6月22日開催

続く第2回「漢字の構成法とその応用」では、後漢の許慎が『説文解字』で説いた六書(リクショ。象形・指事・会意・形声・転注・仮借)とその成立の背景を概観し、文字・書体の変遷(甲骨文・金文・篆文・隷書・草書・楷書)にも触れました。


【第3回】令和6年8月3日開催

第3回の「熟語の構造と種類」では、二字熟語の構造と四字熟語について学びました。

四字熟語の用例(120)を過去の中学校入試での出題範囲に限定しました。それを見ると「日本の小学校卒業生なら、これら120の四字熟語の読み書きができなくはない」ということになりますので、「六年間しっかり学べばかなりの学力がつくのだな」という具体的な実感を得ました。


【第4回】令和6年9月28日開催

第4回講座は予定していた「字音と字訓・国訓と国字」を変更して、資料を調え、「漢字の成立・漢字の字数・漢字の字体の変遷・漢字の伝来」等の基本的なことを学びました。漢字や熟語使用についての自覚不足を感じたからです。

「文字」とは文(象形文字・指事文字)と字(会意文字・形声文字)の組み合わせ、「神祇」とは神(天神)と祇(国神)の組み合わせですが、このような類が他にも沢山あります。それらを知ることは楽しいことです。




さて、次回開催となる【第5回】のテーマは、「仮名の発明―外国語文字で日本語・文を書き表わす―」です。


日時等詳細とお申込み方法は下記をご参照ください。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。




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◆日時:10月26日(土)午前10時〜11時半頃まで


◆内容:第5回 「仮名の発明―外国語文字で日本語・文を書き表わす―」


◆講師:天神社宮司 博士(文学)白江 恒夫  


◆場所:天神社境内  下福島幼稚園


◆申込:参加ご希望の方は、開催2日前迄に申込フォームまたはお電話(06-6441-7025)にてお申し込みください。


◆費用:1000円



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尚、今後の天神社教養講座開講予定は下記の通りです。


第6回 11月30日(土) ま仮名・ひら仮名・かた仮名の成立と使用場面


 


天神社では本日10月1日より、月替わり朱印「神無月まいり」を頒布いたします。


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朱印料 :500円

頒布方法:書き置き手交のみ(郵送非対応)

頒布期間:10月1日〜末日まで

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秋の日は釣瓶落としとはよく言ったもので、秋分の日を過ぎてからというもの、めっきり陽が沈むのが早くなりました。

日中の暑さも落ち着き、九月も終わる頃になってようやく秋らしくなってきたようです。

さて、十月の御朱印は、秋の実りを代表する旬の果物・柿。

お正月の飾りにも欠かせない柿は、長寿の木と言われ、古くより縁起物として重宝されています。

柿の実が赤く色づくように、皆様の心もほっと温かな幸せで満たされますように。

十月も皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます。


◎1日朔日祭と15日・25日の月次祭の日は「神無月まいり」の字が金色に変わります。

 どうぞこの機にお受けください。




また、同じく本日より、月替わりおみくじは「天神丑みくじ」をお引きいただけます。



当社の例祭がある十月は、御祭神に縁の深い天神丑のおみくじをご用意しました。

凛々しいお顔と、梅の紋がなんとも可愛らしい丑さんです。

頭を撫でると知恵を授かるとも言われます。

おみくじを引いた後は、ぜひ置物として身近に飾っていただき、優しく撫でてあげてくださいね。


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天神丑みくじ 500円(10月末日まで)

拝殿前または授与所でお引きいただけます。

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皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。


日本人はかつて独自の文字を持たず、漢字という外国語文字を借用して日本語を書き表わしました。近年、古代の日本語表記法に詳しい藤井茂利博士が次のような例を出されています。


もし日本の隣国が英語圏の国であったと仮定したならば、ある日本語文を

①「A book and little friend did not know circle.」

と書き表わし、隣国が漢字使用国であれば、同文を

②「阿 品等 知伊等毛 斯羅那加都多和」

と表記したであろうと(『古事記年報 62』)。


いかがでしょう。これらを今の日本語表記に直したら、どんな言葉になるか。

皆さんは、ピンときましたでしょうか?


…現代の日本人なら、①や②ではなく、

「あ、本当ちい(少)とも知らなかったわ」

と表記することでしょう。


独自の文字を持たない民族が外国語文字を借用して自国語文を表記するには、初めは、このような工夫と困難を伴ったと推察されます。


ところで、今年度は、日本語表記の文字(漢字・ひら仮名・かた仮名)に関することを中心にして学びたいと思います。

 

令和6年度教養講座 第4回のテーマは、「字音と字訓・国訓と国字」。


詳細と申込方法は、下記の通りです。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。



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◆日時:9月28日(土)午前10時~午前11時30分


◆内容:第4回「字音と字訓・国訓と国字」

 

◆講師:天神社宮司 博士(文学)白江 恒夫 

 

◆場所:天神社境内  下福島幼稚園

     

◆申込:参加ご希望の方は、開催2日前迄に申込フォーム

    またはお電話(06-6441-7025)にてお申し込みください。

 

◆費用:1000円

 

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尚、今後の天神社教養講座開講予定は下記の通りです。


第5回 10月26日(土)仮名の発明―外国語文字で日本語・文を書き表わす―

第6回 11月30日(土)ま仮名・ひら仮名・かた仮名の成立と使用場面


 

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